Crewzの美容コラム
その名もなき不調の原因は○○不足かも!?
こんにちは。
突然ですが、このコラムを読んでくださっているあなたは「今健康体ですか?」と聞かれたら何と答えますか?
先日このような記事を見つけました。
何となく感じる女性の不調 TOP5?
1 位 だるさ、疲れ ・・・ 58.6%
2 位 頭痛 ・・・ 56.8%
3 位 肩こり ・・・ 55.5%
4 位 目の疲れ ・・・ 51.5%
5 位 睡眠の質(寝つきや目覚めが悪い、眠りが浅いなど) ・・・ 43.3%
※調査:ツムラ 委託先:マクロミル ★構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
「第4回 なんとなく不調に関する調査」調査概要 ※実施時期:2023年12月4日(月)~12月7日(木)
※調査手法:インターネット調査 ※調査対象:全国の20代~60代男女3,000人(性・年代別に各300人ずつ、男女各1,500人)
これは漢方薬で有名なツムラが調査したものです。3,000人の回答者のうち、全体の約8割(79.4%)が「なんとなく不調」を感じている、という結果だったそうです。
多くの女性がだるさや目の疲れ、肩こりなどを感じながら、日常をやり過ごしている様子が伺えます。
これらの症状を起こす原因はさまざまですが全てに関係するのが血流不足。その中でも女性で多いのが鉄欠乏症貧血と言われるものです。
今日は多くの女性の名もなき不調の原因となっている、鉄欠乏症貧血についてお話します。
『私は貧血じゃない』~隠れ貧血~
健康相談をしていると『自分は貧血じゃない』と漠然と思っている方が多いなと感じています。話を聞いてみると、「血液検査(ヘモグロビン)の結果で引っかからないので貧血じゃない」と思っているか、あるいは「貧血とはめまいや立ちくらみなどがあるもの。そういった症状が無いから違う。」という2つに分かれるようです。
貧血が引き起こす症状はさまざまです。
めまいや立ちくらみだけではありません。
疲れやすい
抜け毛
肌荒れ
胃腸が弱い
冷え性
生理痛
お腹が張る
便秘や下痢
不妊
些細なことが気になる
うつ症状
頭痛
呼吸が深くできない感覚・・・ など。
このようにめまいや立ちくらみ以外にも、鉄不足による貧血の症状は実はたくさんあります。
病気ではなくて、このような不調が長く続いている場合、貧血を疑ってみてもよいかもしれません。
貧血とは
ここで貧血について少し詳しくみていきます。
貧血とは赤血球の中にあるヘモグロビンが不足している状態のことです。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ重要な働きをしているため、その量が減少すると全身が酸欠状態となり、全身にさまざまな症状があらわれるようになります。
ヘモグロビンは鉄とタンパク質が結びついたものでこれらが不足しやすい女性は特に鉄欠乏性貧血になりやすいことが知られています。
鉄不足はなぜ起きるのか?
では鉄欠乏性貧血はなぜ起きるのか? 基本、鉄は重要なミネラルですが過剰になると有害にもなるため、体内でリサイクルされるようになっています。ですが、作られる量と出る量のアンバランスが起きると不調を引き起こします。
・出血による鉄の流出(毎月の月経・消化性潰瘍や痔、がんなどの慢性出血など)
・腸管からの鉄吸収阻害
鉄を増やす方法
通常の月経血量でも女性は毎月かなりの量の鉄を失っています。
私は過去に過多月経、子宮筋腫を患っております。貧血の症状はそれはそれはひどいもので、冒頭の症状は何を隠そう過去の私そのものです。
そういった病気による出血がある場合はその治療が優先ですが、そういったことがないにも関わらず上記の症状が複数当てはまる場合は鉄不足を疑ってみてもよいかもしれません。
~日本人女性の鉄の摂取状況~
現に食事摂取基準によると多くの女性が不足していることがうかがえます。
さて鉄不足が気になったあなたに鉄を増やす方法をお伝えします。
① 鉄分を含む食品をとる
食事から取り入れる鉄はヘム鉄と非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は肉の赤身や魚の血合い、レバー、貝類などに多く、吸収も良いためおすすめです。
非ヘム鉄はひじきや切り干し大根に高野豆腐など、植物性食品に含まれますが吸収率が悪いです。
➁ 鉄の吸収を助ける食べ物を同時にとる
鉄の吸収率を上げる栄養素としてビタミンCが挙げられます。
ジャガイモやキウイ、レモンなど付け合わせや食後のデザートとして一緒に取れると良いですね。
③ 鉄の吸収を妨げる食べ物を同時に取らないようにする
鉄の吸収を阻害するものとしてコーヒーやウーロン茶、緑茶などに含まれるタンニン、ハムやソーセージ、ちくわなどの練り製品やスナック菓子などに添加されるリン酸塩は鉄の吸収を阻害します。
④ よく噛みリラックスして食べる
胃酸の分泌が十分であると鉄の吸収も良くなりますから、リラックスしてよく噛んでたべるということも見逃せないポイントになります。
最後に、毒性がある鉄なので取り方には注意が必要
鉄はエネルギー産生や酸素運搬をする非常に重要なものですが、一方で活性酸素を発生させ、細胞内に酸化ダメージを与えます。鉄不足も困りますが過剰な状態も良くないのです。
そのため余剰の鉄が体で悪さをしないようにフェリチンとして蓄える仕組みがあります。
特に一般的なサプリメントや病院で処方される鉄剤に使用される鉄はヘム鉄、非ヘム鉄ですが高容量になるため注意が必要です。胃のむかつきや胃痛、便秘などを感じることが多いのもそのためです。
細菌は鉄を餌にしてしまうので、発熱時など体が炎症状態の時に鉄剤を取るのは避けましょう。
いかがでしたでしょうか?
おすすめは普段の食事からこまめに取り入れること。料理は食材の持つ栄養素を複合的に取ることができます。
とはいえ、鉄は食事から取り入れにくいのも確かです。
不足を感じているときは、いわゆる健康食品やサプリメントなどもうまく活用しながら名もなき不調を減らしていけると良いですね。
では、また次回にて