Crewzの美容コラム
肥満は諸悪の根源!?
[肥満を防ぐのが生活習慣病ケアの出発点]
今日は見た目の問題だけではない、脂肪のお話しをします
梅雨が明けると薄着になり、二の腕やお腹、背中の脂肪が気になる季節がやってきますね。
肥満がさまざまな病気を引き起こす誘発因子になっているのを、皆様はご存知でしょうか。
まず肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。
一言に「体脂肪」といっても、脂肪には皮下脂肪、内臓脂肪、そして血中に存在する中性脂肪と何種類かに分かれており、脂肪のつく場所によって起こる体の不具合も同様に分かれています。
例えば皮下脂肪がつきすぎて体が重くなると、腰や膝などに整形外科疾患を発症しやすくなります。さらにひどくなると気管にも脂肪がつき、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす可能性も。
名前の通り、内臓につく脂肪である内臓脂肪は過剰に溜まると「TNF-α」や「PAI-1」などの炎症を引き起こす物質をはじめとした悪玉ホルモンを出し、高血圧や脂質異常、血糖異常など合併症の要因になることがわかっています。
つまり、脂肪が増えることが生活習慣病の引き金となり、ドミノ倒しのようにさまざまな病気や足腰の疾患のリスクを高めてしまう恐れがあるということなのです。
脂肪の元となる脂質自体は細胞膜や各種ホルモンの材料にもなっており、当然私たちの身体に必要な栄養素です。しかし、必要以上に摂ることで脂肪として体内に蓄積されてしまいます。
また、そうでなくても年齢によって基礎代謝量は下がっていくので、食事量や活動量が変わらないままでは、年々お腹はぽっこりと出てしまうでしょう。
ここで、改めて脂肪が溜まる原因を見てみましょう。
原因の多くは、
【食べ過ぎ】
【基礎代謝の低下】
【運動不足】
【腸内環境の乱れ】
によるものです。
食べ過ぎ防止のためにはまずは食事をしっかり摂ること。(ガッツリという意味ではありません)
まずは食事を腹八分目に抑えて、満足感を得られる体作りから始めてみるのはどうでしょうか。糖質制限といって炭水化物をすべて抜いてしまうとかいうのは避けましょう。
また、ダイエットを繰り返した体は基礎代謝が減りがち。
その対策として、筋肉量を増やすという方法があります。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がるため、筋肉の元になるタンパク質を意識して摂るなどして、筋肉の維持や増加を目指しましょう。筋トレを始めようと張り切る必要はありません。少しずつでも日々の生活に取り入れるのが継続できるポイント。
移動の際はエレベーターではなく階段を、電車の中では座らず立ってみる、座る場合はお腹に力を入れて姿勢を整えつつ腹筋を鍛えてみたり、歯磨きをしながらスクワットをしてみたり・・・すでに習慣化されている行動とセットで取り組むと継続しやすいですよ。
大事なのは健康でいることですから、「これらをやらなければいけない」と思うのではなく、疲れているときは休むことも忘れずに、出来る範囲ですることを心がけましょう。